夏まっさかりだからか、コストコの白ワインの棚にはシャブリが多く並んでいた。
以前香港のおしゃれなレストランで、マコネにあわせてブルーチーズの餃子をたべたことがある。
蒸し暑い香港にあって、すずやかな取りあわせだった。
夏のシャブリはいい。ルイジャドは先日ブルゴーニュ・ルージュをのんだらドロドロに甘く、上品さのかけらもなかったのでルイジャドのシャブリをみてもいまいち手に取る気にならない。
シャルドネには豊かなあじわいがある。とくにいいシャルドネの香りをかぐと、質のいい家具に囲まれてわきあいあいとした家族の風景が思いうかぶ。
ピノ・ノワールとシャルドネはどちらも木材に関する香りがするが、ピノが組みたてられる前の切りだされた角材で(質のいいピノは濡れた木材の香りがする)、シャルドネは組みたてられた無垢の家具のイメージがある。
その豊かな家具の香りが、シャブリにはあまりでてこない。
ドライで、ミネラリーで、エッジがある。
でもキンキンに冷えたモンラッシェがでてきたら、迷わずありがたくいただくけれど。