Find style in fashion

自己理解と自己発見のための服飾について

はじめてのコム・デ・ギャルソン

コムデギャルソンでTシャツを買いました。

 

最近はTシャツと言わずにカットソーというらしいですね。

カットソーの一種のことをTシャツというらしいので、スパゲッティはパスタの一種みたいな話でしょうか。

「おしゃれ」かそうでないかはファッションに関する語彙を多く持っているかどうかで決まるとよくいわれますが、自分に語彙力がないのが残念なところです。

 

家の近くにあるコムデギャルソンの路面店へ行ったのもはじめてで、店に入るとすぐに、店員さんに「はじめてご来店ですか」と声をかけられました。

バスキアの絵が全面に描かれたシャツもよかったですが、予算オーバー。

ポリエステルの黒いシャツは、何となくコムデギャルソンを感じられなかったのでやめておきました。

「わかる人が見ればわかるもの」を最初に買う勇気がなかったので。

 

買えるもののうちで一番コムデギャルソンに見えるものをということで、最終的にジッパーポケットが3つある黒のカットソーを買いました。

 

2010年に公開されたビルカニンガム&ニューヨークというドキュメンタリー映画の中で、ビルは川久保玲についてこう言及しています。

1980年代ニューヨークでホームレスが増えた時、誰もがその話題を避けていた。しかし、日本人デザイナーの川久保玲は、当時インタビューに答えて言った。最高の着こなしの女性はNYのホームレスだと。

皮肉にせよ冗談にせよ、真のアーティストの本音だったにせよ、渦中の自分達には考えもしない視点だった。と。

 

ファッションがメッセージだとするならば、服の好みがかわることは自分の主張や価値観の変化を意味するのかもしれません。

 

新しい服がこれから自分をどう変化させていくか、今から楽しみです。